青森ねぶた2014 空を眺める1週間

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2014年も例年通り8/2〜8/7の期間、青森ねぶた祭が開催された。
ここで記憶の新しいうちに個人的雑感を書きとめておこう。

まずは天候に恵まれなかったこと
前線の影響もあってか、今年は祭の全期間を通して不安定な空模様だった。
傘なしで済んだのははじめの3日間くらい、後半はかなりの本降り。
ねぶたには保護シートをかけて平常通りパレードは行われるのだが
遠方からのツアー客は別として、どうしても出かけるのを敬遠してしまう。
集客の多い土日が運行台数の少ない日にあたり
審査日や最終日は大雨、という残念な巡り合わせというのもあった。
後の発表でも14年は平成に入っての最低動員数であったという。

また運行そのものもなぜか盛り上がりに欠けていたような印象がある。
中のことはわからない一外野の感想だが運営費用削減傾向なのか?
輝くねぶた本体は相変わらず美しいのに、跳人との一体感がないというか。。
せっかく衣装を着て非日常を味わいにきているのに
沿道をただ歩いていてる時間が長く、これは見物者も参加者も不完全燃焼だろう。
眩しすぎる照明を当てている団体もあれば、真っ暗状態の団体もあり、という落差
雨のせいもあろうが音響状態も例年になく寂しいような・・・
こう、非日常の夢見心地からフッと素に返ってしまう瞬間が何度もあった。

不要な演出をさけ、ここ数年のシンプル運営は嫌いではないのだが
団体ごとの運行特色がもう少しあってもいいように思う。
このあたりの匙加減は難しいところだろうが
あそこで跳ねたい、と思わせるものがないと参加型イベントは難しいものだ。

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8/1の前夜祭はこれまでと趣向が変わり、小屋からねぶたが出されて展示され
交通規制なしに点灯されたねぶたを全方向から眺められる場にもなっていた。
そのせいか?前夜祭の人出はかなりのものでカオス的混雑。
見物人の中で、小屋に出し入れするのはなかなかスペクタクルな眺めである。


東北新幹線開業への期待に沸いた年もあった。
震災後の復活を祈念した数年もあった。
そして6年後のオリンピック開催期は、ねぶた祭り期間にも合致していて
国際化?もひとつの課題として対応策を考えはじめないとならないだろう。
今年はそんな流れの中の端境期というか模索の中の祭りだったかもしれない
そしてその後のこと、未来のことも。
祭りというのは生き物のように姿も印象も変わっていく
それが人が関わり、主体でおこなうイベントの醍醐味でもあろう。

また今年は残念ながら県内の祭りでの事故がいくつか伝えられた。
深刻な事故はすべてを萎縮させ祭りの終わりを意味してしまう
これだけ大規模で自由参加型のイベントを無事にまわしきるには
裏方・関係者だけでなく見物/参加者それぞれが配慮しあわねばならないものだろう。

とはいえ、私はこの祭りが大好きなのだ。
空を眺めて一喜一憂、短い夏の燃焼を楽しむ1週間である。
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