青森ねぶた2016 祭りの記憶
ねぶた祭りが終わってはや1週間
記憶が薄れないうちに雑感をまとめておこう。
(ちなみに私はどこの団体にも関わりのない一見物人の立場である)
まずは天気。初日に夕立の予報も出されていたがほぼ晴天続きだった。
連日蒸し暑かったが傘の心配はなかったのはありがたい
今年は夜間最終日と花火大会が土曜日、日曜日となり週末は大混雑
(数週間前に始まったポケモンGOのポケストップが反応できないくらい)
また今年3月の北海道新幹線開業により函館方面からの集客も期待された
結果として祭り期間の人出は昨年より7万多い276万人だったとのこと。
とはいえ今年はなんとなくこじんまりしたムードを感じてしまった
まず太鼓。
パレード先頭にいた日立の大太鼓が消えてしまったのがとても寂しい
また音響的に課題がある団体もあってちょっとつらいシーンもあり
(音量ではなく逆にスピーカーがうるさくひずみ音割れなど)
大イベントでは諸費用の増大があるのだろうけど、音場管理は大切な要素なのだ
ねぶた本体も今年はすっきりしたものが多かった印象
おおっとくるようなインパクトは少なかったかも
デコラティブなものが良いとも限らないし、立体造形というのは奥深い
近年減りつつあるハネトについては様々な努力もあって増加傾向と感じた
昔に比べて夏イベントの選択肢は多くなり、人の遊興費には限りもあるなか
わざわざここに来たいと感じさせる魅力を維持するのは大変なことだろう
観客席にも時の流れを感じる
観覧場所や曜日にもよるが、規制線を超えて自由に動く人が気になった
飛び出して撮影するカメラマンや、鈴をねだる野放しの幼児の多いこと!
数ヶ月前の六魂祭が必要以上に規制的だったのに対照的で
縛りすぎて雰囲気が悪くなるよりはまあいいのだが、
ちょっと危険すら感じてハラハラしてしまうシーンもあった。
形骸化はつまらないとはいえ、このあたりの匙加減は難しい
8/1の前夜祭会場では前ねぶたや企業ねぶたが点灯展示されていた
例年真っ暗だった一角が明るくなると雰囲気も明るく動きやすくなる
ここに子供ねぶたや地域ねぶたも加わってくれたらもっとうれしい
この祭りを見物がてら撮影するようになって10年以上になる
毎年毎年少しずつ変わりゆく様子を見守るのはいつまで続けられるだろうか
でも私が撮影しなくなったとしてもこの時期、祭り囃子は街に鳴り響き
眩しく妖しくねぶたは舞うのだ。それが青森の夏。