青森ねぶた2006 撮影雑記


※この記事は数年後に書いておりますので覚え書きです。

ねぶた祭りは私にとって「偶然居合わせた近所の夏祭り」的存在でした。
それが、知るほどにだんだん奥深さがみえてきたというか、
東北一円や関東ばかりではなく、本当に遠くからたくさんの人がやってきます。
そのすごさというか、特異性があまりに近所すぎて気がつかなかったとも言えます。

せっかくその場にいられるのだから、もっとたくさんの写真を撮りたい。
賞を獲った有名ねぶただけでない、たくさんのねぶたがそこにいること
一見ささやかに地味にみえる「地域ねぶた」というものもあること
表看板になる制作者名には無縁の、たくさんの人達が関わっていること
そしてそれぞれ、支えている人達の情熱はまったく同じだということ
そんなことが伝えられたらよいなあと考えるようになりました。

かくして無謀にも「出場全団体をもれなく撮ろう」と意識するように。
技術的なクオリティにつきましては、もう盛大にお目こぼしいただくとして
とにかく画像として残すことに意義があるのだ、というのが当ブログの方針です。


■■■■
ねぶた撮影についてのあれこれ

ねぶた祭りの撮影は、場所選びが1番重要かもしれません。
有料観覧席の良い場所をおさえてあったり、なにかコネでもあれば話は別ですが
1度の撮影でとりたいもの全てを撮ることは不可能といっていいでしょう。
(子供ねぶたを含めて全団体が1度に運行することはありません)
その日の条件に合わせ、祭りの雰囲気として楽しむのがよいと思います。
私自身も祭りの撮影では、定位置にずっと最初から最後までいる日と、
移動しながらスナップ的に狙う日と複数回でかけています。

ご参考までに、この他いくつかポイントをあげると
・ねぶた全景を撮りたい場合は(駅からは遠いですが)道の広い国道側がお勧め。
・フラッシュを焚くと、ねぶたの灯りが見えなくなり雰囲気がかなり変わります。
・コースの曲がるところでは、グルグル回ってみせてくれたりする。
・正面ロングに拘らないならコーナー手前、ここで必ず1度停止するので静止画が撮りやすい。
・ねぶたは自在に動くので、三脚の存在はかえって邪魔。
・パレード運行している車道には許可をうけたカメラマン以外は出ないのがマナー。
・動いているねぶたの前に飛び出して撮影するのは危険だし、運行妨害になります。
  事故がおきたらそこで祭りは中止になってしまいます。
・混雑状況に合わせ、移動しつつ撮るのもよいですがこれは結構体力がいります。
・記念撮影したい場合は、海のほうにあるねぶた小屋で撮るか、運行開始前にチャチャっと・・。
・観客総カメラマン状態でもあります。自分自身も被写体になりうるということをお忘れなく。

ちなみにこのブログでは、04年〜06年まで400万画素のコンパクトデジカメで撮影しています。
(OLYMPUS CAMEDIA C-770)38mm〜380mmの10倍ズーム機。
ISOはほぼ全て200、ノーフラッシュ、ノー三脚です。
最新のデジカメはずっと高機能ですので、ねぶたの撮影もだいぶ楽になっているはずです。

青森ねぶた 2006年(平成18年)出場大型ねぶたリスト

※「」内の題名をクリックすると、その表示ページに移動できます。

<ねぶた大賞・1位>
    青森山田学園「日天 水天」作:北村隆
<知事賞・2位>
    青森菱友会「じょんから節発祥の由来 常縁奮戦」作:竹浪比呂央
<市長賞・3位>
    日立連合ねぶた委員会「三国志・張飛、厳顔を降す」作:北村蓮明
<商工会議所会頭賞・4位>
    サンロード青森「鬼門金神」作:千葉作龍
<観光コンベンション協会会長賞・5位>
    NTTグループねぶた「呂洞賓・蛟龍を討つ」作:内山龍星

<運行・跳人賞> 青森山田学園
<囃子賞> 日立連合ねぶた委員会
<最優秀制作者賞> 青森山田学園 「日天 水天」作:北村隆


※オフィシャルサイト掲載順

サンロード青森:「鬼門金神」  千葉作龍<商工会議所会頭賞・4位>
日立連合ねぶた委員会:「三国志・張飛、厳顔を降す」  北村蓮明<市長賞・3位><囃子賞>
青森自衛隊ねぶた協賛会:「大江山 公時と酒呑童子」  有賀義弘
私たちのねぶた自主製作実行委員会:「南遊記(五顕霊官大帝華光天王傳)由、
華光 母を救いに地獄旅」
  私たち一同
青森市PTA連合会:「鳩摩羅什と共命鳥」  柳谷優硯

青森市役所ねぶた実行委員会:「光芒一閃 炎の面」  穐元和生
ヤマト運輸ねぶた実行委員会:「画狂人 葛飾北斎」  大白我鴻
NTTグループねぶた:「呂洞賓・蛟龍を討つ」  内山龍星<観光コンベンション協会会長賞・5位>
青森パナソニックねぶた会:「五大明王曼荼羅」  千葉作龍
日本通運(株)ねぶた実行委員会:「南総里見八犬伝」  福井祥司

東北電力ねぶた愛好会:「風神」  穐元和生
ねぶた愛好会:「水滸伝」  愛好会一同
県庁ねぶた実行委員会:「項羽の馬投げ」  穐元和生
青森マルハ侫武多会:「楠 多門丸」  竹浪比呂央
消防第二分団・アサヒビール:「津軽為信」  千葉作龍

あおもり市民ねぶた実行委員会:「里見八犬伝 犬江親兵衛」  白鳥芳生
JRねぶた実行委員会:「頼政、御所に鵺を射る」  竹浪比呂央
社団法人青森青年会議所:「新田義貞 龍神祈願」  内山龍星
青森県板金工業組合:「水滸伝 九紋竜・史進」  北村蓮明
に組・東芝:「倦土重来 浪岡城主・北畠顕義」  村元芳遠

青森菱友会:「じょんから節発祥の由来 常縁奮戦」  竹浪比呂央<知事賞・2位>
青森山田学園:「日天 水天」  北村隆<ねぶた大賞・1位><運行・跳人賞><最優秀制作者賞>

青森ねぶた2006 海上運行

ねぶた祭り上位に入賞した団体は、7日夜の花火大会には海から登場する。
あいにく出港時に遅れ、撮れたのは2位・菱友会と1位・山田学園のみ。
台船にはねぶたと囃子とが乗り込み、タグボートが青森港を曳航する。
海上にでられるのは5〜6隻。この名誉を求めて来年も。

青森ねぶた2006 夜間運行最終日

 毎年8月2日〜7日に行われる青森ねぶた祭。
この期間、300万人もの人が集まり夏のエネルギーを発散する。
光と色と音と響きと歓声。整然の中にある混沌。
北国の夏、あっという間に走りすぎていくからこそ。

青森ねぶた2006 青森山田学園

■団体名:青森山田学園 
<ねぶた大賞・1位><最優秀制作者賞><運行・跳人賞>
題名:「日天 水天」にってん すいてん
制作者:北村隆 きたむらたかし

青森ねぶた2006 青森菱友会

■団体名:青森菱友会 
<知事賞・2位>
題名:「じょんから節発祥の由来 常縁奮戦」
じょんからぶしはっしょうのゆらい、じょうえんふんせん
制作者:竹浪比呂央 たけなみひろお

青森ねぶた2006 に組・東芝

■団体名:に組・東芝
題名:「倦土重来 浪岡城主・北畠顕義」
けんどちょうらい なみおかじょうしゅ・きたばたけあきよし
制作者:村元芳遠 むらもとほうえん

青森ねぶた2006 青森県板金工業組合

■団体名:青森県板金工業組合
題名:「水滸伝 九紋竜・史進」すいこでん くもんりゅう・ししん
制作者:北村蓮明 きたむられんめい