ねぶた祭りについて・1


■祭りスケジュール
毎年、若干の変更などもありますが、だいたい以下の日程で行われています。

8月1日 前夜祭
観光物産館アスパムの海手・青い海公園にて、大型ねぶた点灯展示。
公園内特設ステージにおいて、前夜祭イベント(昼すぎ〜夜間)
8月2日〜6日 ねぶた夜間運行(おおむね午後7時〜9時)
8月5日 ねぶた各賞審査(発表は深夜)
8月6日 ねぶた上位受賞表彰式(午後)
8月7日 ねぶた日中運行(おおむね午後1時〜3時)
8月7日 青森花火大会 青い森公園〜周辺湾岸地域 (おおむね午後7時〜9時)


■ねぶたのサイズ
TVなどで紹介される大型ねぶたは、毎年新しく作りかえられています。
運行ルートの道幅などをクリアするため、最大サイズは規定されています。
(幅(間口)9m・高さ5m・奥行7m)
大きく作る方が迫力が出ますが、規定違反は危険ですし審査に減点となります。

ルート上にまだ空中電線があったころは、電線を上にもちあげて
ねぶたを無事通過させるための役や道具が用意されていました。
今は運行ルートの電線は地下埋設化されているので
破損も少なくなり、見物にも見通しがずいぶんよくなりました。

全国規模スポンサーのついた大型ねぶたの他に
地域の町内会や学校単位でつくられる「子供ねぶた」の場合
たいていは子供数人で曳ける程度の小型サイズが多いです。
これも近年は大きめのものが増えてきました。

さらにパレードの脇役というか、息抜き的存在として
スポンサー企業のマスコットや商品そのものを模したねぶたも出てきます。


■ねぶたの題材とタイトル

それぞれの団体ごとに毎年設定される題名(テーマ)があり
台車にはそのテーマに沿った人物像や動物が情景に組み込まれています。
主題である前ねぶただけでなく、背面の後ねぶた(送りねぶた/送り絵)も
副題的にテーマに沿って作られて色を添えています。

題材は歴史上の人物や故事来歴、神話や伝説の1場面をあらわしたもの、
地元青森や東北地方に由来するものがよく取り上げられます。
また、その年の人気TVドラマが題材に選ばれることもあります。
これらは前年の秋頃から選定にかかり、年明けにはテーマ発表。
春前には下絵もできあがり3D作業が始まります。

武者像・馬・龍・虎などは毎年作られていますが
モチーフにはねぶた制作者ごとに得意とするものが違い、
年ごとの出来具合を観賞するのもねぶた愛好家の楽しみのひとつです。